P-01 (公財)神戸ファッション協会
兵庫県の地場産業
『ひょうごじばさんフェア2023~兵庫県内の優れた地場産業11業種~』
公益財団法人 神戸ファッション協会は、神戸国際展示場1号館2階に「ひょうごじばさんフェア2023」特設ブースを開設し、郷土の歴史と伝統に培われ、地域において重要な役割を果たしている兵庫県内の地場産業11業種(淡路瓦・豊岡の鞄・神戸ケミカルシューズ・播州算盤・淡路線香・三木金物・兵庫のマッチ・播州織・兵庫の靴下・姫高皮革・神戸真珠加工)が出展し、「SDGsの取り組み」をテーマに、産地ブランドの確立や職人技術、新商品開発など、幅広く紹介します。
【出展者】
①淡路瓦工業組合(粘土瓦)
<産地説明>
日本三大瓦の産地:淡路島
淡路の瓦づくりは約400年の歴史がある全国最大のいぶし瓦の生産地である。淡路島の粘土は、焼成時に瓦表面に炭素膜を作る「燻化」(いぶし)を施すことで他に類を見ない強固な炭素膜を生み出し、いぶし銀に美しく輝くのが特徴です。伝統的な和建築だけでなく洋風住宅・美術館・公共施設の他、近年では、インテリア・エクステリア・ガーデニングなどの景観材としても利用されている。
②兵庫県鞄工業組合(豊岡のかばん)
<産地説明>
かばん生産量日本一:豊岡
豊岡盆地に多く自生していた「コリヤナギ」を原料にした「杞柳細工」で作られたカゴを起源とし、明治14(1881)年、八木趙衛門が第2回内国勧業博覧会に「行李鞄」を創作出品したのが豊岡におけるかばんの源流と言われている。国内最大のかばんの生産地としての特性を活かし、関連商品や環境に配慮した製品等を展開し、自社ブランドの確立に取り組んでいる。
③日本ケミカルシューズ工業組合(ケミカルシューズ)
<産地紹介>
ケミカルシューズ生産額日本一:神戸
昭和27(1957)年頃、長田地区で塩化ビニールから開発された「ケミカルシューズ」が誕生して全国的に大ヒットして、神戸は「靴のまち」へと発展した。「京の着だおれ」「大阪の食いだおれ」と並び、「神戸の履きだおれ」と称されている。現在、長田区・須磨区に多くの靴メーカーが集積し、日本製の婦人靴の大半が神戸で作られている。
④播州算盤工芸品協同組合(そろばん)
<産地紹介>
そろばん生産量日本一:小野
天正8(1580)年に豊臣秀吉が三木城を攻略した際、近江方面へ逃れた住民が大津そろばんの製法を習得し、帰郷して三木・小野周辺で製造を始めたことが起源とされている。吟味した材料を用い、高度の伝統技術を受け継ぐ伝統工芸士をはじめとした製作者が、手作業で作り上げており、国内だけでなく、海外でも注目を浴び、アメリカや東南アジアを中心に好評を博している。
⑤兵庫県線香協同組合(線香)
<産地紹介>
線香生産量日本一:淡路島
江戸時代の嘉永3(1850)年、淡路島江井の田中辰蔵が泉州堺より熟練職人と技術を淡路に持ち帰り、線香の生産を始めた。原材料の搬入と製品輸送に便利な良港や気候が線香づくりに適していたことで大きく発達した。現在、海外のラグジュアリーブランドにも展開しており、世界中のハイエンド層から高い評価を得ている。
⑥(株)三木章刃物本舗(利器工匠具)
<産地紹介>
日本最古の鍛冶の町:三木
天正8(1580)年、豊臣秀吉と三木城主、別所長治との戦いで町が焼失した。この町の復旧のために各地から大工職人が集まり、彼等に必要な大工道具をつくる鍛冶職人が多く集まったことから、金物の町として発展した。「播州三木打刃物」は、伝統的な和鉄・和鋼の鍛錬によって鋭い切れ味を誇る。
⑦(一社)日本燐寸工業会(マッチ)
<産地紹介>
マッチ生産量日本一:兵庫県
マッチの生産は明治8(1875)年に東京で始まり、国内市場を満たすと輸出中心の産業となり、貿易に有利な大阪・神戸近辺に業者が集積した。華僑の手による輸出、豊富な労働力や晴天が多い気候条件などから兵庫県が生産の中心になった。生産地は神戸から次第に西へと移り、現在、自動マッチ製造機があるのは姫路市2社、岡山市1社。兵庫県の全国シェアは約80%で、生産量の10%はアメリカ向け中心に神戸港から輸出している。
⑧(公財)北播磨地場産業開発機構(播州織)
<産地紹介>
国内生産では高いシェアを誇る先染め綿織物:北播磨地域
寛政4(1792)年、現・西脇市比延町の宮大工、飛田安兵衛が京都・西陣から織物製作の技術を導入したことが起源と伝えられている。先に糸を染め、染め上げた糸で柄を織る「先染め」が特徴で、自然な肌触りと豊かな色彩を生かした生地は、シャツやブラウス、ストールなど様々な製品に加工されている。また、品質の高さから国内外のブランドの生地にも採用されている。
⑨兵庫県靴下工業組合(靴下)
<産地紹介>
くつ下の三大生産地:兵庫県
播磨地域での靴下製造の発祥は、明治19(1886)年に印南郡志方町の住民が上海から手廻しの靴下編立機を持ち帰り、製造を始めたことによる。大正初期に半自動式靴下編立機、対象13(1924)年に自動編立機が輸入されて技術革新が進んだ。大正12(1923)年の関東大震災で靴下の一大産地の東京が被害を受けたことから、播磨の産地規模が急速に拡大した。現在、奈良・東京とともに全国三大産地を形成している。
⑩姫高皮革事業協同組合(皮革)
<産地紹介>
成牛革生産量日本一:姫路市・たつの市
兵庫県の製革業は、弥生時代後期に大陸からの帰化人が鞣製技術を伝え、その基礎を築いた。江戸時代中期に全国的な商品経済の発達と姫路藩の重商政策で大きく発展した。明治期の近代的鞣製法の取り入れと大正期の軍需専門化により急速に企業化が進んだ。古くから皮革1次製品のなめし革の生産拠点として発展し、多くの工場が独自の技術を発揮し、全国有数の高級皮革産地に成長した。
⑪日本真珠輸出組合(真珠加工)
<産地紹介>
日本からの真珠輸出日本一:神戸
神戸の真珠加工は、国際貿易港である神戸港の存在や、三重県・四国などの、あこや真珠の養殖場への近接性、真珠の加工に最適な自然光の存在などを背景に発展してきた。現在、世界で流通する真珠の約7割が神戸で加工されているとも言われており、日本固有のあこや真珠以外にも白蝶真珠・黒蝶真珠など多くの真珠が神戸から世界へ輸出されている。
住所 | 〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目1番地神戸商工会議所会館6階 | |
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URL | https://kfo.or.jp/ | |
電話 | 078-303-3123 | |
ファックス | 078-303-3122 |